知ってるつもり 無知の科学

ここ数年文庫本で買うとすればほとんどハヤカワ文庫NF。
自分のツボを突いてくる本が多い。

「水洗トイレやファスナーの仕組みを説明して下さい」と言われてきちんと説明できる人は少ないだろう。私も昔水洗トイレのタンクを開けてピンポン玉みたいなものにレバーが繋がっていてピンポン玉が浮かぶ事によってレバーが引かれて水が止まるという仕組みを知った時には感動したものだ。

本書はこういった知ってるつもりで実は知らないとか人間や動物の知性の不思議を様々な観点から扱った書籍。

・ある姉弟が旅の思い出にセックスをすることにした。
姉はピルを飲んでるが念の為に弟はコンドームをすることにした。その行為によって姉弟の絆は深まったが二人だけの秘密にしてもう二度としないことに決めた→このエピソードを被験者に聞かせるとほぼ全員が嫌悪感を表した。ところがその理由を尋ねると例えば「近親相姦では障害児が生まれるから」などの理由を述べる人もいたが二人とも避妊をしてるのでその理由はこの例には当てはまらない。にも拘わらず多くの人が合理的な理由を説明できないのに頑固に否定し続けた。

この例のように人間には合理的な根拠なく頭ごなしに否定することがままある。こういった不思議な思考回路を読み解くヒントが沢山詰まった本です。

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